#51 事例で学ぶ!地域ブランドの成功法則33
宮崎完熟マンゴー、関サバ、関アジ、コシヒカリ、ひとめぼれ、松坂牛、、、等々、
日本には知名度も高く事業として成功している「地域ブランド」がいくつかある。
その事例集であり、そこから導いた33の成功法則が述べてある。
昨日のブログにも書いたが、「日本は世界の過疎地域化」しているようだ。
しかし、悲観してばかりにはいかない。
世界の「地域ブランド」になる道もある。
そんな気持ちで読んでみた。1時間もいらなかった。
読後、総花的で新鮮味に乏しい内容に少々がっかりしたが、地域ブランドを確認しながら全体俯瞰することはできたかも知れない。
地域の企業家の苦労物語がもっと書き込まれていればなあという内容。なんとなく役所が作った調査レポートを連想してしまい、著者が地方公共団体主催の地域活性化セミナーで講演している姿も浮かんだ。
『宮崎完熟マンゴー物語』みたいな本を読みたいという気にはさせてくれたので、まっいいか。
地域ブランド初心者の方にオススメ。地域活性化事例を探している方にもややオススメ。
事例で学ぶ!地域ブランドの成功法則33 (光文社ペーパーバックスBusiness)
- 作者: 田中章雄
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/10/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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33の法則のいくつかを以下に紹介する。ご参考まで。
- ブランドとは、徹底したこだわりにより差別的優位性がつくられた商品に与えられる称号である。
- ブランドとは「商品や地域に対して消費者が評価や期待しているもの」であって、知名度ではない。
- ブランド戦略の一つに、製造方法や演出、情報、売り方などに徹底的にこだわり、「究極のものづくり」を行う方法がある。
- ブランド力が高まると、消費者はその商品に対するロイヤリティが高まり、「知りたい」「買いたい」「伝えたい」といった連鎖的な反応を起こす。
- 地域ブランドの最大の目的は、地域の魅力を活かした新しいビジネスモデルをつくること。
- 単に商品を売るだけでなく、顧客に体験してもらうことによって魅力を伝え、顧客にそのブランドの熱烈なファンになってもらう効果が期待できる。