アジアのバルセロナ

 カタール代表のブルーノ・メツ監督は、準々決勝の前日会見で日本代表を「アジアのバルセロナ」と表現した。
 2010年ワールドカップでスペインが優勝したが、日本サッカー協会は岡田監督の後任として、日本人と体格で似ているスペインのようなサッカーを指向していく前提でスペイン人の有名監督と交渉をしていた。
 また、W杯後、多くの日本人選手が海外に移籍し、香川や永友など目覚ましい活躍をした。

 日本代表は、歴代の中で最も海外組が多く、逞しく技術が高くスピードのある選手が揃い、イタリア人ではあるが実績のあるザッケローニが監督に就任した。
 
 そう、確かにスペインのサッカーに似てきた。バルセロナは殆どのメンバーはスペイン代表でもある。


 日本代表はこつこつと努力を積み重ねてきて、材料が調い、方向性を定めることもできた。そして、ようやく目に見える成果が出始めたと言えるのではないだろうか。

 日本のサッカースタイルを確立しながら、これまでの戦績を大きく塗り替えてくれるような期待を持たせてくれる。

 それにしても、国際舞台では全く存在感の薄かった時代は長かった。戦績も内容もふるわず、たまに勝ったとしても尊敬やファンを集めるところまでは程遠かった。

 よくぞ、ここまで来てくれた。今後も日本代表をより一層応援していく。