#22 古橋貞之氏 世の中を幸せにするシステムを開発したい

「次世代を担うエンジニアたち」では、日本のソフトウェア産業の未来を担うエンジニアたちにフォーカスし、新時代のエンジニア像を明らかにしていく。
第22回では、オープンソースの分散Key-Valueストア「kumofs(くもえふえす)」を開発している筑波大学大学院の古橋貞之氏に話を伺った。

  • kumofsを作ったきっかけとは?

衛藤バタラさんが設立した「えとらぼ株式会社」から、分散ストレージを作ってみないかという話があり、開発し始めたのがkumofsです。
kumofsは、ブラウザ上で写真を加工したり、共有したりできるFicia(フィシア)というサービスで使われています。写真のメタデータを管理するために、開発されました。

  • kumofsの特徴とは?

ベンチャー企業など、最初から投資はできないため、小さいシステムで始めたいというニーズがあります。しかし、近年ではヒットするとすごい勢いでユーザが増えていくため、最初から、スケールアウトを想定した設計のものが求められています。
kumofsのような分散ストレージは、システムを止めずにサーバを追加したり、例えば1台がクラッシュしても、システムが問題なく使えるという特徴があります。
kumofsは、「Ficia」や「ニコニコ動画モバイル」などで使われています。
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