電子書籍の衝撃

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

イムリーな本。
本の製造・流通・消費が電子書籍のプラットフォームでフラット化していく未来がよくわかる。
出版文化や商慣習にあぐらをかいている人達への啓発本としても良くできている。
ただ、音楽のネット配信やケータイ小説をしきりに引き合いに出して「書き手」「読み手」「売り手」「作り手」へのインパクトを説明しているのだが、エンターテインメント目的の本ばかりでもないし、それを目的に読むひとばかりではないし、エンターテインメントの本が出版文化の神髄でもない。と突っ込みは入れたくなる。
仕事や自己投資目的の知識や情報を得るために本を読むビジネスマン、
学問のために体系的に学習するために本を読む学生、
今日の晩ご飯のレシピを見るために料理本を読む主婦、
趣味の熱帯魚飼育のために本をよむ人、等等
いろんな人がいろいろな目的でいろんな本を読む。

エンターテインメントは劇的に楽しくなりそう。
知識を効率的に取得し定着させるのに役にたつか?とビジネスマンの読み手視点で考えると、、、便利で安い。どまりか?