待たされた不満

 日経新聞の電子版について、マスコミやIT評論家やブロガーが取り上げている。
 頑張ってね、という好意的な見方よりも、なにかと粗探しをする方が多いようだ。

 結局、紙の発想から抜け出てないとか、料金設定がおかしいだとか、機能があたりまえすぎるだとか、購読するか迷っているだとか、社内抗争で電子版派は弱いとか、まあいろいろと思いつくもんです。
 日経主催の『ネット時代のメディアとジャーナリズム』と銘打ったオープンフォーラム(パネルディスカッション)が開催されたが、ゲストスピーカーからも厳しい意見ばかりだ。

 それにしても、電子版を出してないころから、新聞社がネット時代に対応してないのはあーだこーだと言ってた人たちでもあるのだが、相変わらずの言い分を繰り返しているだけで、何の目新しさもなく、日経の為にも他のネットメディアの参考にもならない。待たされた不満のガス抜きしているような様相だ。

 確かに、紙の新聞社だけでなく、ネット専業ニュースサイト運営者も、出版社も、電子化についての次の一手に苦しんでいる。このままでは、既存事業と抱き合わせでジリ貧の一途をたどるだけで、気分一新、経営陣を入れ替えるワケでもなく、ただ縮小均衡を繰り返すのが精一杯だ。

 誰もわからない。誰も決定打を持たない。「フリー」を読んでうなづくぐらいしか出来ていない。

 あげくには、規制を厳しくしろと言う人すら出てくる始末だ。

 僕も勿論わかっていない。
 ただ、チャレンジする人や会社は応援したいと思う。

 僕が一日に読む新聞は3紙、ネットメディアはRSSで約20メディア、テレビはネット見ながら視聴で最大2時間まで、本か雑誌を一冊読んで1時間、これらを組み合わせて1日の合計時間は2〜4時間がメディアと接触していることなる。平日、これ以上の時間は割くのは難しい。むしろ減らしたいぐらいだ。

 時間がもっと効率的に使えるならお金を使ってもいい。