韓国に1対3で敗戦 サッカー日本代表

 結果が出ないサッカー日本代表東アジア選手権は1勝1敗1分けで史上最悪の3位で終わった。
 前線からの守備、パス回しはできているのだが、ゴールに近いところでは仕事をさせてもらえずゴールの臭いすらしてこない。応援する立場としては、実力均衡や格下の相手にはワクワクするサッカーをして欲しい。

 結果(ゴール)を求める手段・プロセス(パス回し、前線からの守備)が、目的になってしまっている感がある。

 ビジネスに例えるなら、営業マンのプロセス管理導入で失敗しているときのイヤな感じに似ている。プロセスの数字は上がっているのだが結果が出ない。もうちょっとで実績に結びつくはずだと信じ、担当者もマネージャーも経営者もジリジリとしながら努力を続けるのだが、結果は上がっていかない。営業マンは疲弊し自信を失ない、売上はじり貧をだらだらと続けていく。そんな時と同じ雰囲気が漂っている。
 試合後、岡田監督は『できないところは同じ。他はできてる』とインタビューで答えてる。これも残念ながらじり貧ループから抜け出せない経営者やマネージャーの言葉と同じだ。できてないところが勝敗や売上には一番重要なところなのだから、大問題なのに。

 さて、会社でこんな状況のときの原因は、『プロセス数字を上げることに営業マンがエネルギーを使いすぎていて、肝心のフィニッシュ時にパワーがでない』ということが少なくない。解決策のひとつに、営業活動の量を減らし、確度の高い顧客に集中してパワーをかけるという方法がある。これは営業マンに戦況を判断する頭の良さ、確実にフィニッシュできる実力がある場合には即効性がある。但し、これらの能力が不足している営業マンには逆に作用することもあるので要注意で、彼らにはプロセスの数字を与え続け、優秀な同僚やマネージャーがポイントポイントでサポートする方が良い結果を出す。

 サッカー日本代表攻撃陣は、皆が同じ役割を与えられているように見える。自分自身でメリハリをつけて決定的な仕事をする選手が何人かはいる。3人ぐらいはプロセス数字の重荷を軽くしてあげたら、もうちょっとゴールの臭いがするんじゃないかなあ。と思う。

 サッカーと営業を一緒にするなと言われそうですが、日本代表を応援する気持ちで書いているのでご容赦を。