#05 企業文化と人材育成 その1


企業文化は、「ヒト、モノ、カネ、情報」と並んで第5番目の経営資源と言われる。
企業文化が最も重要な経営資源であり、その会社の強さや競合他社との差別化を産み出す最も重要な土台だという経営者もいる。

私自身もサラリーマンそして経営者としての経験を重ねるにつれ、「企業文化が最も重要な経営資源」と思うようになってきた。


長年続いている会社が伝承してきた企業文化、カリスマ経営者が短期間の内に作り上げた企業文化、M&Aによって突然できあがった企業文化、それぞれの生い立ち及び系譜はさまざまだ。共通しているのは、会社で起こる全ての出来事に、直接、間接を問わず、企業文化が底流又は核としてあることだ。

企業文化の上に、ヒト、モノ、カネ、情報が乗っかり、更にその上に戦略、組織、製品・サービス、システム、ルールが細かく定義されていき、そして最終的に製品やサービスに展開されているのだ。イメージは下図のようになる。



図1:企業の構造 円錐型



あるときは、このイメージは球体となる。球体の核に企業文化があり、間にふたつの層を挟んで、表層に製品・サービスがある。外から見ると製品・サービスのみ見える。



図2:企業の構造 球体型


次回に続く