#02 ジャック・スパロウのコンパス


パイレーツ・オブ・カリビアンの主人公、ジャック・スパロウが持っているコンパスは北を指しません。それを持っている人間が最も欲しているものの方角を指します。魔法のコンパスです。


もし、こんなコンパスを持っていたら、迷い悩むことのない人生が送れそうです。


コンパスを常に持ち歩き、ことあるごとにそれの指す方向を確認できるのですから、迷うことは一切なくなるでしょう。カーナビ付き人生コンパスみたいなものですから、便利このうえないでしょう。目的地の途中で寄り道や事件に遭遇しても、目的や方向を見失うことはありません。もちろん場合によっては欲しいものが変わるかもしれませんが、そんな場合でもいち早くその変化に気づくことができます。


「これからどうしようかな?」と思ったら、ぱかっとコンパスを開けのぞきこみ、「あっ、こっちね。了解。」という具合に、軽やかに生きて行けそうです。


そして、何よりアイドリングタイム・ゼロという極めて効率的な人生が送れそうです。

自分自身の中に、この魔法のコンパスを持っている人もいます。幼少の頃から、医者、スポーツ選手、弁護士等を目指し、努力の末それを実現し、その後も努力を続けている人々はこれを持っているように見えます。いつも一方向を指し示しているコンパスです。


しかし、殆どの人は自分の針路について頻繁に迷い悩んでいます。魔法が強くないコンパスなのかもしれません。


複数の男性からアプローチを受けて迷っている女性、
複数の会社から内定やオファーを受けて迷っている学生や社会人、
複数の学校から合格通知を受けて迷っている学生、
複数の事業計画の中からどれを選択していいか迷っている経営者、
複数の応募者からどの人を採用するか迷っている人事部長等、


人生の岐路にたち、迷ったまま最後の決断ができずに、立ちつくしたまま、いたずらに時間だけが過ぎてしまっている人は少なくありません。


そんな人に、すっと「使ってみて」とジャック・スパロウのコンパスを差し出したら? どうなるでしょうか?

手に取るでしょうか?手に取ったとして、コンパスが示す方向に即座に針路をとれるでしょうか?
「えっ!そっち?」とまた迷い悩みこんでしまわないでしょうか?
ひょっとしたら、コンパスはくるくると回るだけでどの方角も指し示さないかもしれません。


あなたの内なるコンパスはどの方角を指してますか?
それを信じることができますか?


人材紹介会社の仕事は、そんなことをあなたと一緒に考えることから始まります。


(追伸)パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンドは、観る前に充分な準備が必要です。前2作のストーリーを復習して頭に入れておきましょう。記憶が曖昧だと、理解できないシーンもあり、つい記憶をたどってしまったりして、ずっぽりと映画にはまり込めません。

(そう、まるで採用面接を受けるときみたいに。事前の準備が必要です。)


公式サイトは必ず事前に読んでおきましょう。
http://www.disney.co.jp/pirates/