黒霧島

黒霧島は東京の飲食店でも置いてある店が多い。ボトルキープすると大体数千円〜一万円と、元値が安い割にはそれなりの値段で売れている。
僕もなじみの店で黒霧島をキープし、馬鹿話に花を咲かせ陽気に飲むのが好きなのだが。。。
ふとラベルの絵が目に入る度に噴火の事を考えてしまい、どうにも酔いが回ってこない。

都城には両親と兄の家族が住んでいる。僕自身は都城に住んだことは無いが、毎年1〜2回は帰省しているので家や街の様子や周辺の豊かな田畑や牧場の光景は覚えている。テレビニュース映像でみたように灰がつもり続けているのだろうと思う。
黒霧島を飲む内に、実家の母に電話をかけようかなと思いつくが、遅い時間に騒々しい場所から酔っぱらって話すのもなんだかなととどまる。

最初は楽観的だった母も、10日以上続く降灰、灰燼の舞う薄暗い天気の対応に追われうんざりしてきたようだ。近所の人に外の灰の掃除を助けてもらったり頼んではいて重労働は無いようだが、締め切っていてもなんとなくざらつく部屋の掃除や出かける時のマスクから眼鏡などの重装備と、日常生活は降灰対応に多くの時間をさいている。口蹄疫鳥インフル、そして噴火と立て続く災難に都城の農業は相当な打撃を受けているとも言う。

さて、僕は結局こうやって黒霧島を飲むしかない。霧島酒造都城市にあり、僕が黒霧島を飲むことで回り回って都城の人々に微少ながらなんらかの助けになるかも知れないと、勝手な大義名分をつけて。。

黒霧島以外にも、霧島や赤霧島もある。おいしいのでオススメです。


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