戦略暴走

戦略暴走

戦略暴走

それにしても暴走したもんだと野次馬根性まるだしで、読みはじめた。
179もの戦略暴走事例が掲載されている。1事例に2ページ程で簡潔にまとめられており、参考資料や出典が豊富に記載されている。興味のある事例を自分でも相当なレベルまで調査できるだろう。
コンテキストの中に経営暴走の原因があるということで、実名を挙げ社内政治まで踏み込んで解説している。
経営幹部経験者なら思い当たる同様な経験を持っているだろうし、現在進行形の人もいるだろう。人が組織を動かしている以上、間違いもあるとはいえ、理不尽さや運・不運の気まぐれさに、ひとごとだと思っていた野次馬根性もしぼんできて、そして僕が在籍していた東証一部企業の当時の事例もあったし、だんだんと身につまされてくる。あの会社・この会社のあの事やあの人は今どうなっているんだろうといろんなことを思い出し気になってくる。責任者のひとりとして関わった事業や関係者たちの顔が浮かんでくる。
もう今は関係は極めて薄いし、今更できることはないし、向こう様にとっても余計なお世話だろうと思い。野次馬モードか、勉強モードで読みすすめることにした。

1事例の構成はこうなっている。

企業名:暴走パターン(例えば、主業→海外進出)
 見出し
顛末:損失額○○○億円、平均営業利益○年○か月分
 解説
主役:実名(当時の社長や責任者名)
 解説
盲点:<見出し>
 解説