ストーリーとしての競争戦略
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
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なにせ分厚い本だ。
著者の楠木建には馴染みがある。坊主頭にヒゲ面の学者で、ちょっとくだけた感じの語り口が持味だ。大前研一のビジネスブレークスルーで講師もしていた。
タイトルも気になる。ストーリーという捉え方は実践的だ。個別な要因がいくつも絡み合った中での経営戦略の優劣があり、結果としての業績がある。
前書きにこう書いてある。
この本のメッセージを一言でいえば、優れた戦略とは思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ、ということです。
確かにそうだ。
サッカーを引き合いに出して説明しているところが頻繁に出てくる。ちょっとやりすぎなんじゃないのと思うところもあるが、サッカー好きの僕にとってはおもしろい。
学者のスタンスを明確にしたうえで、実務家向けに理論づけを説いている本。おすすめ。