グーグル中国撤退

 グーグルは情報流通会社みたいなもので、グーグル自身でコンテンツそのもの、文化や思想そのものを創っているわけでない。あらっぽく例えるならヤマダ電機みたいなもので、電化製品は作ってないが、大規模店舗で網羅的に展示しているようなものだろう。
 法律は守らないいけないだろうと思うし、国としては一企業を法律を曲げてまで守るわけにはいかないのは当然だとも思う。
 香港のサーバーでサービス提供されるから、多少レスポンスが悪くても使いたい人は使うことができる。(遮断されれば別だが)

 むしろ、検閲ぎらいな中国人が使う検索サイトとして、今後はシェアが伸びるかも知れない。


 日本も中国と似ていた。著作権の問題があり、検索エンジン会社は日本にサーバーを置いていなかった。日本にサーバーを置いたとたん日本の法律が適用され著作権違反と訴えられてしまうからだ。これが、日本には百度NAVERみたいな会社が生まれて来なかった理由でもある。法律的にNGまたはグレーな会社に大金をつぎこめる人は日本にはいなかった。そのおかげで、その間に米国にサーバーを置くヤフーやグーグルが日本ではシェアを伸ばした。日本の検索エンジン会社はほぼ全滅した。


 ひょっとしたら、グーグルの中国撤退も、日本の二匹目のドジョウ狙いかも知れないとさえ思えてくる。

 弊社の検索では、検閲をしておりません!が売りになる。

 中国向け広告も、香港で受注してしまえば問題はない。(税法上は何かあるかも知れないが)


 そうなった場合、中国の法律では違法ではないが、中国にとっては脱法的行為にはなる。
 かって、日本が海外の検索会社を取り締まれなかったのと同じ話になってしまう。
 
 法的にはグレーなところだが、圧倒的にユーザーの支援を受けて事業を伸ばすのは、いまどきの話でもある。