オバマショック

 オバマ大統領が提案した金融規制法案で、世界同時株安となり、円高となった。
 ウオール街や金融関連マスコミからは評判が悪いのは当然としても、ヨーロッパの政府関係者からの評判は良いようだ。むしろ、我が国ではとっくに手を打っているといいたげでもある。
 日本の政府や金融機関および周辺産業からは声はあまり聞こえてこないが、複雑な心境だと思う。

 遅れているとされた邦銀スタイルのじり貧傾向が続き、米国銀行のように高成長・高収益になるんだと、追いつけ追い越せでがんばってきたのにちょっと拍子抜けした気分があるのではないか。

 さて、金融門外漢で一預金者としての僕個人としては、大きすぎる弊害、強欲と言っていいぐらいの成長意欲、利益追求の先にあるものよりは、安全・安心感はある。
 どこかで富がかすめ取られているような金融ゲームから降りたくても降りることができない一般市民には、納得する部分も多い。デフレ経済の中、預金の価値は確実に上がっていくし、反動のバブルやインフレも抑制できそうだ。

 さて、法案実現まで行くつくことができるやら。反対勢力のパワーは強大で根深い。

 やはり政治家は個人献金で活動しないと、これくらいのことはできないかも と思ったりもする。