サッカーSNSの集客力

 今年の1月にサッカーSNSを使って、僕が所属しているオヤジサッカーチームの新メンバーを募集した。チームは創部10年目を迎えオリジナルメンバーも歳をとり、この1〜2年でメンバー数が減少したために急いで増員する必要があった。来年度のリーグ参加は困難な状況だった。
 これまで直接勧誘やクチコミでメンバー集めをしてきたが目処が立たなかった。チームのHPでも年中募集をしているもののこれまでは年に1人か2人の問い合わせがある程度で実際に参加したのは3〜4人だった。
 増員が不可能な場合は他のチームと合併することもやむを得ずと、僕らは覚悟を決めていた。
 市川市には地元企業や地元学校を母体としたオヤジサッカーチームが10チームほどあり、その中にはメンバー数維持に苦労しているチームもあり、そこと合併することを視野に入れてトライアルで合同練習も行うことにしていた。
 しかし、初めての合同練習はぎこちないものだったようだ。(僕は用事があり不参加だった)相手チームは礼儀正しく真面目で気さくで良いチームで非の打ち所は無いのだが、なんとなくギコチなく楽しめなかったと言うのだ。それは気心の知れた連中だけの練習ではないので当然と言えば当然で、慣れの問題とは思うが、それが原因で不参加となるメンバーが出てくるのはお互いに望むところではない。
 僕らはもうしばらく頑張って、休眠メンバーへの参加呼びかけ、メンバー募集の努力を継続することにした。そして、ネットを使ったメンバー募集もやってみることにした。

 ネットで募集してみようと実は僕が提案したのだが、具体的なサイトや募集方法が頭にあった訳では無かった。 <35歳以上、千葉県市川市で土日活動可能な方、初心者歓迎>といった募集内容にふさわしいサイトはその時は思いついていなかった。
 とにかく、サッカー・メンバー募集・SNSといったキーワードで検索するといくつかのサッカーSNSが出てきた。それぞれ順番に見ていくと、LABOLA(http://soccersns.jp/)というサイトが群を抜いて登録メンバーが多く頻繁にコミュニケーションが行われているようだった。早速LABOLAと他1サイトに登録しメンバー募集をアップした。


 あれから1ヶ月半たった。LABOLA経由で4人が土曜日の練習に参加し、そのうち3人が日曜日の試合にも出てくれた。
 すばらしい結果だ。チームのHPが10年かかった仕事を、LABOLAは1ヶ月でやってくれた。こんなにニッチで零細なチームのメンバー募集に効果があるとは正直びっくりした。そして改めてネットのマッチング能力の高さを活かすことがいかに重要であるかに気づかされた。

 ネットで商品情報や広告を読者に届けること、ネットで求人情報を求職者に届けることを生業としていながら、自分のチームメンバー募集について後手に回っていたとは正直情けない。

 ネットの可能性と未来はここにある。