法人税率下げ

ゼロサムゲームをやっているような、法人税率下げの議論。代替財源案に、減価償却制度の見直し、欠損金の繰越控除の制限らが並ぶ。
これでは、誰もベンチャー起業を起こさない。事業を立ち上げるまでに必要なお金が増えることは確実だ。累損を回収していなくても法人税を払わなくてはいけないし、さらに事業立ち上げの設備投資をすればする程、税金をはらわなくてはいけないとは、明らかにベンチャー潰しだ。

政府税制調査会には財源確保ルールがあるから、ほぼゼロサムゲームの議論に終始している上に、税収弾性値(名目成長率が1%上がった場合に税収がどれだけ増えるかを示す)が1.1%と、過去の景気回復局面の実績値の3%から11%と比べ、かなり抑えている。

税収を落とすつもりは一切ありませんという強い意思は感じるが、本当に必要な税額なのかさえ納税者は疑っているのに、なんとも開き直った話のように聞こえる。経済成長を促す法人税下げであって欲しい。