民主党

公開されている事業仕分け作業。
民主党国会議員の小気味よい仕分けに喝采を送っている人も多い。
一方、仕分けされてしまった事業側の人たちは、圧倒的アウエイ環境の中、防戦一方のまま後味の悪い『恥』感覚と一緒に仕事を失っていく。

もともと、無駄遣いしてたんだから当然の報いを負うべきという感覚が仕分け人にあり、仕分けされる人たちには担当している事業の意義や効果に100%の自信はない。
当然、フェアな議論の場の雰囲気はない。
結論ありきで、ほんの小一時間で議論は収束させるためにも、一方的に進められる。

そもそも、この仕分けの仕事自体は、本省の課長クラスの仕事だ。国会議員が何人も取りかかってやる仕事ではない。現場で話のつく話に思える。

プロセスが公開されているという面白さや安心感もあるが、仕分け人の容赦無い歯切れの良さに、どこかひっかかる違和感がある。

管直人氏が民主党代表に選出された。
厚労省大臣での【エイズ問題】、【団子三兄弟】の時のような、大上段な正義を振りかざす真っ直さだけでない懐の深さが出ている。
仕分け人に感じるあの違和感はない。

民主党代表選をUstreamで見ながら、そんなこと思った。