本を買った理由

 週末は雨だと思ってたから、週末用に本を6冊買っていたのだが、なんとなく天気がもちそうな気配だ。午前0時すぎの今でも雨は降っていない。明日はJリーグも開幕するし、自分の練習もできるて久しぶりにサッカー漬けの一日になるといいな。

 さて、6冊はこんな本のはずです。実際には、タイトル、帯、著者経歴、目次、前書き、後ろ書きを走り読みし、本編をぱらぱらとめくった印象です。購入理由でもあります。読後にまた報告するかもです。


1.NHK大河ドラマ龍馬伝』の脇役であり語り部岩崎弥太郎に興味を持って買った本。帯には『カネと女を使い、ハッタリで成り上がった男の経営哲学』と書いてある。成り上がりの本って、今時、とも思うが、矢沢が好きな私としては読まずにはいられない。龍馬本はもう充分読んだという人にもいいかも。

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

2.ぱらぱらと立ち読みして『なんだ知ってることばかりだな』とがっくりした本。ただ、相当に売れているので読んでおこうと思った本。ネット上の新しいビジネスモデルを実例を挙げて説明しているのだが、ネット業界にいる人なら殆ど知っているものばかりだと思う。もちろん、一冊にまとめたこと、やや学術的アプローチをしていることは評価できると思う。とはいえ、この本で事例として取り上げているネット上のフリー型のビジネスモデル起源は、エロサイトや違法サイトや風俗業から生まれていると僕は常々思っているのだが、誰もその切り口からは本を書いてくれないし、そんな切り口じゃ僕も恥ずかしくて語れないところがあるので、この本が売れるんだなと思う次第。

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

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3.著者はインターネットバブルに踊った元通産相キャリア。反省を込めて、前述の『フリー』に反論する本。風見鶏的な感じがあるが、反論する人の意見も知っておきたいところ。自分自身も迷いが出るときもあるし。ただ、日本でグーグルやYoutubeや、百度やNAVERが生まれて来なかった理由は、未だにわかっていないようだ。戦犯のひとりでありながら、おめでたい。

ネット帝国主義と日本の敗北―搾取されるカネと文化 (幻冬舎新書)

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4.あんまり明るい気持ちにはなれない本。作者はデビュー本のときから、昭和的終身雇用を徹底批判し、その末路を予言していて、それはそれで当たっているのだが、、、『失敗や寄り道することを前提に設計された社会』になることが解決策と言われても、現実、そうなってないし、今この時代の僕たちはどうすりゃいいのよ、と言いたくなる本。政治家、社長、学生が読むべき本で、一般の社会人は絶望が深くなるだけかも。人材ビジネス会社の社長の僕としては読んでおきたい。

7割は課長にさえなれません (PHP新書)

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5.タイトルがいい。ぱらぱらとめくってもいい感じだ。地に足がついてない若者に呼びかけてる感じがいい。

勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)

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6.日本人=辺境人はフラクタルのようにどの時代にもどの世代にも現れている と事例や先人の文献を豊富に引用してある。辺境がいいとも悪いとも言ってないし、過剰に悲観的になったり、世界に出て行けとかは言っていないようだ。それが良い。もう、その手の話はうんざりしているところもある。いっそ、これを強みにするしかないだろうと主張できないかなと思い、そのネタがあるかもしれないので読みたい。

日本辺境論 (新潮新書)

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