メディアの未来

 インターネット広告費が新聞広告費を抜いた。
 アマゾンではキンドル電子書籍の売り上げが、本の売り上げを抜いた。
 アップルがiPad を発売する。
 日本の老舗出版社は相変わらずの減収減益を発表した。
 世界の老舗新聞社も減収減益を発表している。
 e-paperの実用化も見えてきた。
 グーグルは相変わらず世界の本の電子化を進めている。
 SNSは日々拡大化している。
 Ustreamはゲリラ的に生放送の映像を世界に流している。
 Youtubeでは世界のニュースが流れている。
 英語の読み書きができる人口は、中国、インドがアメリカより多くなる。
 日本語の読み書きができる人口は、年々減少していく。

 
 そして、今日、日経新聞が電子新聞を発行すると発表した。

 決して明るくはない日本のメディア業界。

 メディア業界の経営システムは全近代的な慣習や文化が温存され、自己正当化の能力が肥大しすぎていて、自己革新能力は無いところが殆どだ。返本率40%でもやっていけたり、再販制度が維持されていたり、電波を既得権益としていたり、輪転機と物流・販売網を強みとしたり、記者クラブの閉鎖性を維持したり、まともな条件でメディア事業を展開してこなかったのが、こんな時代になっても不遜なだけで何もできない理由だ。

 
 日経の新しい試みを応援したい。

 電子版は新聞購読者なら月1000円だが、申し込むつもりだ。

 様々な情報をひとつのパッケージにできる強みを、のたうち回っても維持してもらいたい。

 多分、その他多くのメディアは垂れ流しメディアにならざるをえないだろうし、もう、すでにそうなっているところも少なくない。

 R.I.P