捨てる

 久しぶりに本を捨てた。本棚の4分の3を占めていた小説、ビジネス本、技術書、ノウハウ本の合計数十冊を思い切って捨てた。

 読書ぐせのため、本がなかなか捨てられない。気にいった本は一気に読み、しばらくたって、もう二、三回、ぱらぱらと読み返すことが多い。気になる箇所をふと思いだし、なんだったっけという感じで、風呂やトイレに持ち込んで目次を確認し、該当箇所の前後を読み返す。


 だが、今や便利な世の中だ。アマゾンやブックオフがある。たいがいの本は古本で1円〜100円程度で手に入る。捨ててもそのものを喪失するわけではない。
 そのうち、グーグルブックやキンドルが普及してくるのは確実で、手元に置く必要はまったくなくなってくる。

 だから、安心して本は捨てていいのだ。限りある本棚のためにも。脳みそに本の中身がある程度残ってさえいればいいのだ。


 ついでに、洋服も捨てた。カジュアルとワイシャツが殆ど。昔、高かったダウンもフリースも、長く着る理由がなくなった。クリーニング代で今や同程度のものがユニクロで買えてしまう。


 あー、すっきりした。